コンベンションあれこれ

コンベンションというのは、TRPGを遊ぶときに必要になる「会場確保」や「人集め」をはじめとする様々な作業負担の一部を集約し、代行者に委任することで効率化を図ろうというプレイスタイルのひとつです。

例1

例えば、ある公民館の会議室が4卓セッションできるスペースを持っていて、その地域に個別に遊んでいるグループが3つあるとしましょう。どこかのグループが会議室をとると他が使えず、また一つのグループだけで負担すると会場費が割高です。

そこでひとつのプレイグループが会場を借りて、会場費負担を条件に会場の余ったスペースを他のグループに解放するようにした…これがコンベンションの出発点(のひとつ)でしょう。会場をシェアして顔を合わせているうちにグループ間の交流が進み、グループを越えたセッションが遊ばれるようになると「いつものグループ以外と遊ぶ」というスタイルに違和感を感じなくなっていきます。人数が半端だったり、会場にまだ余裕があったりして、外部から新規に参加者を募ろうということになり、かくして小規模コンベンションがひとつ誕生するわけです。

例2

他の例を考えてみましょう。まず20名ぐらいのサークルがあって、会費を集めて活動していました。会費は会報に使うぐらいで、あとは細々とした支出ぐらい。会報を作るような熱意がある彼らは、ある日コンベンションを開催しようと考えはじめます。

「オープン例会で良いのではないか」といった意見もありましたが、普段の定例会とは切り離してやりたいという意見が勝ち、有志によるコンベンションとしてスタートします。母体となるサークルのマスタ陣の中に、いつもと違うメンバーと遊ぶことに賛成する人が居て、さらに普段はプレイヤーだったけど前々からマスタをやってみたいと考えていた若手がいたことから、最低限のマスタは足りそうです。このようにしてコンベンションがまたひとつ誕生しました。

例3

もうひとつ他の例を考えてみましょう。1人のゲーマが「コンベンションをここで開く」と決意しました。彼はそのためにコンベンションのイメージを堅め、そのイメージに賛同してくれる仲間を集めてサークル(コンベンションサークル)を作りあげます。

場所を決めてマスタを集め、告知宣伝をうちます。パンフレットを作り、卓分け等の運営をやっていきます。こうして、またまたコンベンションが生まれました。

まとめ

最初の例では、コンベンションは「会場取得」を代行するものでした。次は「マスタ手配」も部分的にやっています。最後の例では「プレイヤ募集」「当日運営」などまで代行しています。

色々ありますが、コンベンションはセッションを遊ぶにあたって必要な手続きを代行するものなのです、という話。