TRPG.NETとTRPG.NET補完機構について

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、TRPG.NETの代表であるsfさんが先日、急逝しました。心よりお悔やみ申し上げます。

TRPG.NETはネットワーク上でTRPGを遊ぶ人たちのハブ・ステーションとして、ボクたちTRPGユーザたちに過去から今日まで多大な貢献を果たしてきたサイト/サービスです。

 TRPG.NET http://www.trpg.net/
 
かつては「TRPG関連の大規模掲示板」「日刊メールマガジン」「メーリングリスト」の提供元であり、後に「TRPG関連書籍情報」の提供、現在では「オンラインセッションやTRPG談義を行うのに適したIRCサーバ」や「TRPG関連のサイト・ブログをピックアップするアンテナ」「TRPGをはじめとした多岐にわたるWikiの提供」等も加わってきていました。

交流する場であり、ここで知り合った人たちは数え知れないほどいるでしょう。ここで多くのサークルやコンベンションがメンバーや参加者募集の告知を行い、またセッション予定のすり合わせ等を行いました。実に多くの人たちがここを活用し、中には現在プロとして活躍している人なんてのもいたりします。

Googleをはじめとする各種検索エンジンで「TRPG」と入れれば上位に表示されます。TRPGについてよく知らないヒトたちの入り口としても機能していました。

人が集まれば交わされる会話があります。TRPG.NETではTRPGに関する悩み事相談を受けて皆で色々と話をしたり、議論を交わしたりもしてきました。TRPG.NETではログを切り出しては随時公開しているコンテンツが多くあるため、その蓄積量は莫大なものになっています。

TRPGをオンラインで遊ぼうとするとき、IRCのサーバー情報で「irc.trpg.net」と書かれたものを見た方も多いと思います。セッションに便利なダイスボットが完備されていて、セッションの合間にTRPG談義をできるメンバーが別チャンネルに多数いる……TRPG.NETのことを知らなくても、実は使っていたなんて事例も少なくないでしょう。
 
他にも数多くの良質なコンテンツや便利なサービスが提供されていました。Wikiが提供されるようになってからは、ユーザサイドからのコンテンツ追加もはじまって情報量は大変なものとなっています。

かように、TRPG.NETはTRPGを遊んでいく上で、多大な貢献をしたサイトだと思います。そして、驚くべきことにこれを支えていたのが代表であるsfさんなのでした。そんな彼が亡くなり、TRPG.NETはサービスを閉じることになる。このため、TRPG.NETという、ある意味で幹がなくなり、これまで維持されてきたネットのつながりがズタズタになってしまうことが危惧されました。

これに対して、TRPG.NETの存続を願い、有志が立ち上げたのが「TRPG.NET補完機構」です。メインスタッフはTRPG.NETのIRCネットワークと連携していたcokageサーバの管理者、りこりす氏。

 TRPG.NET補完機構 http://www.cokage.ne.jp/next/

現在は、sfさんの残したデータを回収し、TRPG.NETのサーバを継続利用できるようにすること、そしてダウンしている各種サービスの復旧に向けて動き出しています。

ボクはこの活動を見守り、またできるところで手伝っていこうと思います。この文書をご覧になった方たちも、どうか理解と関心、そして可能ならば応援をお願いします。