『GMさん、教えてください』回答(2)
(1)に続いて、回答。今回は2単元10個の回答です。
【04. シナリオ作成……NPC編】
- よく作る(作ってしまう?)男性NPCのタイプを教えてください。
- 「豪快な親父さん」「笑顔が素敵な商人」「見習い職人の少年」「夢のために頑張る傭兵」「気位ばかり高い貴族子弟」「堅苦しくて無粋な軍人」「自分の身が可愛い小役人」「言葉に慣れてない蛮族」「お茶目な爺さま」あたりが定番かな。
- よく作る(作ってしまう?)女性NPCのタイプを教えてください。
- 「肝っ玉な女将さん」「苦労してきた姐さん」「噂話が好きなおばさん」「勤勉実直なお姉さん」「背伸びしたお嬢さん」「傷ついた少女」「因習に縛られたミセス」あたり。ここでのタイプは、役割語のセットとしてまとまってる感じです。
- NPCを作るうえで、気をつけていることはありますか。
- 生活感をイメージできるような「厚み」を出すことと、セッション運営を誘導する「役割」を果たすことのバランスを意識してます。
- NPCを作るときの、あなた流のコツを教えてください。
- NPCの三面に書いてますけど、作成するときに発端とする基盤を三要素でやってます。実際は上記のようにシナリオ上の「役割」も加えて四種類とした方がいいかもしれませんが。
- 一方で、イラストや写真からイメージを膨らませて作ることもあります。コンシューマーゲームのキャラクターイラストとかも良いですね。パロディやオマージュの類でしょうか。
- あなたの作ったNPCを3人紹介してください。
- 紹介できそうなNPCというのは少ないです。初期構成要素とセッションで実際に語られて定着したエピソードを整理しておいて、その場その場で動的に生成してるイメージなので、セッションが終わると分解されちゃって憶えてないのです(酷)。
- (西欧風ファンタジー)「PCたちの最初の依頼人/庇護者として登場した老魔術師。成長するPCたちに奮起されて冒険者として復帰するもムリが祟って要救助者に役割変更。救出後は引退して協力者の役割と、PCたちの“ホーム”のイメージを補強するシンボル的役割に移行。痩せ型でおだやかな老人で街の魔法品店の主。何故か履物が好きらしい」
- (仙人風ファンタジー)「双子の王子。片方は武芸に秀でて外向的/攻撃的な長男、アクセル担当。もう片方は学問を指向して内向的な次男、ブレーキ担当。父親が健在な間は分担が機能していたものの、父親が病で倒れてからは宮廷内の武官・文官の主導権争いと絡んで後継者争いが勃発する。PCたちの介入で問題が解決してからは、名君とその良き助言者として歴史に名を残すこととなる。」
- (サイバーパンク)「顔に傷がある良心的なブローカー。立場を守る為に情報を一部伏せることで結果的に裏切ったり嵌めることもあるが、事前にヒントを渡したりピンチを潜り抜けたら詫びとフォローを欠かさない。大損をしても筋は守ろうとするロートル。年代ものの音響機器から古臭い音楽が流れ出る、古い映画に出てきそうな小さなバーの店主。ホットドッグは旨いがカクテルは不味い」
【05. シナリオ作成……必要なもの編】
- 今までで、シナリオ作成にかかった最短の時間はどのくらいですか。
- 30分。
- 普段はだいたいどれくらいの期間で作っていますか。
- 1週間。
- 理想的にはどのくらいの期間が欲しいですか。
- 1週間と30分。いつも30分足りない。
- シナリオを作る中で、一番時間を食うのは大体どこですか。
- シナリオのプロット。アクションシーンのシチュエーション選定とゲーム的舞台(MAP)の作成。
- シナリオ作成時にプレイヤーからもらっておきたい情報は何ですか。
- 生理的な嫌悪感が出てしまう要素についての情報。プレイができなくなってしまうのだけは避けねば。