わかったきになるシャドウラン (1)

ぼちぼち。

サイバーでパンク

サイバーパンクのサの字もわからない人には、まず「サイバー(cyber)」という言葉から説明しなくては。というわけで「サイバネティクス(Cybernetics)」というのについて簡単に説明しはじめる*1

サイバネティクスというのは、とある学者*2が生物は「外界から情報を受信し、中枢で処理し、外界に働きかける」システムであると主張したことから始まった数学の学問分野のこと。乱暴に言ってしまうと、生物は「フィードバック」という仕組みを持ってるんだ、という点に着目した考えだね。
そしてこの言葉の延長で「フィードバック機構をもつ機械は生体と親和する」という発想が出てきた。これがサイバーパンクの「サイバー」な。だからサイバーパンクは機械と人間の親和という視点が背景に出てくることが多い。もっとも、背景どころか基調に終始することも多いけどね。

次は「パンク(punk)」について……と思ったら、彼/彼女が音楽分野の「パンク」というのに反応があったので、適当にやり過ごす。

サイバーパンクのサ

次にサイバーパンクサイバーパンクというのは、SFのサブジャンルの名称で、大抵は技術が進歩する一方で社会は混迷していて、行き過ぎた資本主義が横行してる世界なことが多い。
「行き過ぎた資本主義」というのは、貧富の差が極端に拡大していて、国家をも凌ぐ超巨大多国籍企業が影響力を誇っている感じかな。富める者は益々富み、貧しい者はいつまでも貧しいという、一種の典型的なディストピア像だね。

*1:のっけから無茶な話だが、その程度の与太話なわけで

*2:Norbert Wiener