シナリオとアドベンチャ

D16の日記 2005-02-09でなかなかに興味深い話が展開されていました。なので、今はこれらを読み読みしながらあれこれ考えております。

[RPG]冒険するための遊びを読む

脳容量が少ないので、備忘録的に整理。信頼性は低いので、きちんと原文にあたりましょう。

  • D&D3eにおいては、シナリオ(scenario)という言葉は使われず、冒険(Adventure)が充てられているという指摘
  • よってDMが用意するのはシナリオではなく冒険である
  • DMGで示されている冒険はいずれも「物語の流れ」を持たない
    1. 土地型シナリオ(Site Based Adventure)を構成するのは地図と遭遇であり、DMによる物語の誘導を前提としたものではない
    2. 事件型のシナリオ(Event Based Adventure)も公式シナリオでは遭遇から構成されており、冒険譚の筋書きとはならない
  • D&Dにおける物語は意図して作るものではなく、結果としてできるものである

[RPG]追記・冒険するための遊びを読む

脳容量が少ないので、備忘録的に整理。信頼性は低いので、きちんと原文にあたりましょう。

  1. 補足
    • 上記はシナリオと冒険に上下関係があると主張するものではなく、ただ区別を意図したものであるという補足
    • RPG日本での掲示板:D&D3eプレイの適正人数からの引用
    • D&Dとストーリー支援システムを実装した他のシステムは趣が違う
    • D&Dにおける"シナリオ"は物語の背景とPCが乗り越えるべき冒険の要素としてデザインされている
  2. D&Dの"シナリオ"を遊んで、物語ができる現場に居合わせる楽しさを誰もが享受できるノウハウ
    • 初心者に対して、D&Dの楽しさを体験してもらうことが必要だ
    • ゲーム進行の方法についてのノウハウと、楽しさをセッションで体験してもらうためのノウハウは別である
      • 前者は各種チュートリアルなどで充実しているが、後者は未だ整備されてない
    • 物語ができる現場に居合わせる楽しみは、実体験するしかない
      • 自己の体験に基づけば、先輩プレイヤが目の前で実演される中で覚えた
      • 実演に基づく技能伝承を情報媒体に載せる試みがリプレイなのではないか

両文章を読んでの脊髄反射

  • ヒーローポイントが手厚いシステムでもAdventure的に遊ぶことはあります
  • リプレイは目的別に5種類ぐらいに分類できるので、論理的にすべてのリプレイが技能伝承に役立つわけではないかと思うです

といったところ。あれこれ考えてます。