昨日はポトフ=鍋煮込み

野菜を沢山食べるには鍋に放り込んで煮てしまうのが良い。もちろん、ざっくりと茹で上げたものに出汁をかけ、野菜そのものの旨さを活かす…なんてのも魅力的ではあるが。

とにかく今回は「鍋で煮る」のだ。それも和風な出汁ではなく、洋風な味付けで……いわゆるポトフというやつである。

ポトフというのは、野菜と肉を鍋に放り込んでじっくり煮る料理で、かつシチューではないもの、あたりだろうか*1

大量の野菜を大鍋に積み上げ、鳥のスープを少し投入して、蓋をしてひたすらに煮る、煮る、煮る。自らが出した水分とスープで煮込まれた野菜は、しばらくすると実にやさしい味となって食卓を飾る。簡単だが、実に旨い。

昨日は食事の席で「ポトフとは何料理か」という問題が噴出した。
居合わせた友人たちと話をしてみたところ、真相を知る者はなく、イメージで適当にドイツ料理説・ロシア料理説・ギリシア料理説などが飛び出していた。結局その場では「たぶんヨーロッパ圏ではどこでもポトフ状の料理があるだろう。呼び名はまちまちだろうが」という形で話が区切られてしまい、「じゃあポトフって何語?」という肝心の部分については結論が出なかったのだ。

で、今ごろになってGoogleで「ポトフとは」と入力して検索してみる。すると、ポトフはフランス語で、pot(鍋)+feu(火)という意味らしいことがわかる。なるほど。

……と、残っていたポトフが温まったようだ。瑣末なことは置いて、さっそく食べるとしようか。

*1:シチューは英語で、STEW(蒸し風呂)という語が15世紀に料理用語になったことが起源らしい