PCは特別か

「PCが特別な存在なことに違和感を感じる」という疑問を受けたことが幾度となくある。違和感を持ったままセッションするのも楽しいけど、生真面目なプレイヤは気をとられてプレイに集中できなかったりすることもある。だから、その人に合わせて色々な「解釈」を提示して、違和感を誤魔化してきた。以下はそのうちの一つ。

マスタ
「……彼は平凡な冒険者だよ*1。普段はさして危険でもなければ華々しくもない冒険稼業を全うしているんだ*2。しかし、その全てをセッションで遊んでいても詰まらない。だからセッションで遊ぶのは、彼が人生で遭遇する冒険の中でも、とびきり危険で、とびきり興奮して、とびきり素敵なものに限るのさ」
プレイヤ
「つまり、PCが世界にとって特別な存在なわけではなく、PCが遭遇するものの中で特別な冒険を抜き出して遊ぶってこと?」
マスタ
「本当に特別な冒険になるかはプレイヤである君たちの腕前にかかってるけどね」

この方向性をフォローするには、セッションとセッションの間でどのように過ごすか、どんなことが起きたかをランダムに決めるルールなどがあると吉。逆にキャンペーンで「特別な冒険」が短期間に連続する話にすると、この解釈は苦しくなる*3

*1:「平凡な冒険者」という表現を使うあたりで、時代が偲ばれる

*2:仕事にありつけない事も多いだろう

*3:二ヶ月足らずでPCが駆け出しから地方で随一の実力者になったりするとかね